News & Column

【二つ折り財布】に新しい革が仲間入り

みなさんこんにちは。いつもTAANNERRのコラムをお読みいただきありがとうございます。
今回のコラムでは、TAANNERRブランド立ち上げ当初より販売している【二つ折り財布】に新しく、イレギュラーシュリンク、オイルヌバック、キナリの革が仲間入りしましたのでそちらをご紹介させていただきます。


イレギュラーシュリンク


タンナー・山陽が独自に開発し、最も国際的な革の展示会の一つとされるAPLFで”Best of APLF Awards”を受賞したイレギュラーシュリンク。イレギュラーシュリンクの製法は独特で、鞣し工程の前段階で皮の入ったタイコに銀面を収縮させる薬品を投入し、タイコの回転速度や停止のタイミングを不均一にすることで敢えて薬品濃度にムラをつくっています。この方法により、革の収縮度に差を生じさせ、1枚の革の中で深いシボと浅いシボが混在し立体的な雰囲気を表現しています。使っていくほどにひとつひとつのシボにだんだんと艶が生まれ、柔らかく手に馴染んでいきます。

内装には、キナリ(※)の革の表面を絶妙な手触りになるまで丁寧にサンドペーパーで毛羽立たせたヌバック革(起毛革)を採用しています。手に馴染み、使用していくうちに艶がうまれ飴色に経年変化していき、育てる楽しさを味わっていただけます。
※染色、仕上げを行っていないナチュラルなピットヌメ革。


オイルヌバック


ピットヌメ革の表面を、絶妙な手触りになるまで丁寧にサンドペーパーで毛羽立たせたヌバック革(起毛革)を採用しています。そこにオイルを浸透させることで、しっとりと触り心地が良くなっています。また、ヌバック革は表面が起毛しているので他の革と比べ変化が現れるのが早く、圧倒的な経年変化をお楽しみいただけます。艶が生まれ色が深くなり、味のある風合いへと育っていきます。
内装にはピット槽で鞣されたキナリの革を採用しています。使用していくうちに艶がうまれ飴色に経年変化していき、育てる楽しさを味わっていただけます。


キナリ


世界で唯一、タンナー・山陽でのみ製造している、キップ(若牛)を使った本ヌメ革を採用。毛穴が小さくきめ細やかな肌は極上の手触りをしており、使用していくうちに艶がうまれ飴色に経年変化していくので育てる楽しさをより感じてもらえる革となっています。
内装には、キナリの革の表面を絶妙な手触りになるまで丁寧にサンドペーパーで毛羽立たせたヌバック革(起毛革)を採用しています。手に馴染み、使用していくうちに艶がうまれ飴色に経年変化していき、育てる楽しさを味わっていただけます。


3つの新しい革を使った二つ折り財布は、10/23(水)から始まる新宿高島屋で先行販売を開始します。皆様のお越しを心よりお持ちしております。
それではまた、次回の投稿で。

※タンナー山陽は食肉の副産物の原皮だけを材料に、LWG(Leather Working Group)認証を基に生産した、持続可能な天然皮革を使用しています。
LWG(Leather Woking Group)について
Thinking Leather Action(TLA) ~実は、革ってサステナブル~


関連記事
POP-UP STOREのお知らせ ~新宿高島屋~
圧倒的存在感 『イレギュラーシュリンク』について
~鞣しとは~
~皮から革ができるまで~
~タンニン鞣しとは(前編)~
~タンニン鞣しとは(後編)~