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TAANNERR新アイテム ダレスバッグについて

1950年、アメリカの国務長官が来日した際に持っていたバッグ。外装はすべて革でできていて持ち手が1つ。地面に置いても自立するその荘厳でクラシカルな見た目は、持ち主の風格を何段階も高めているようでした。そのバッグは注目を集め、日本の鞄職人によって模倣されて作成されました。
日本では所有者であるジョン・フォスター・ダレス氏の名前を取って、「ダレスバッグ」と呼ばれています。






今回のコラムではTAANNERR新アイテムとして、ダレスバッグについてお話しします。




ダレスバッグの特徴
冒頭にダレスバッグの名前の由来をお話ししましたが、海外では医者や弁護士が使用していたことからドクターズバッグやロイヤーズバッグと呼ばるているそうです。ダレスバッグと呼んでいるのは日本だけ、ということを私自身も製作の際に初めて知りました。現在、職業に関わらず、風格のあるビジネスマンが持っている姿をよく目にします。また、ミニダレスバッグなどがつくられ、ファッションアイテムとしても広く普及しています。
ダレスバッグは医者や弁護士が使用していたことが由来のバッグということもあり、医療器具などを入れるため頑丈な作りになっています。そして最大の特徴は鍵をかけられることです。重要な書類を持ち運ぶ際にチャックなどでは防犯上不安、、、という方でも安心して使えますね。
前面にある錠前はデザイン的にも重要な役割をしており、ダレスバッグの重厚感をしっかりと演出してくれています。






使用している革について
TAANNERRのダレスバッグに使用している革は、ミモザの樹脂から抽出した植物タンニン液で満たしたピット槽に皮を約1ヵ月漬けてつくられています。1ヵ月もの時間をかけてつくることでタンニンがしっかりと革に浸透し堅牢です。植物タンニンを使って鞣し、革自体にワックスを浸透させているので、エイジング(経年変化)をじっくりと楽しめる革になっています。
(タンニン鞣しにつきましては、以前にコラムを書いているので興味のある方はこちらからご覧ください。)




種類
今回発売するダレスバッグは、内装の仕切りが2層になっている2層式と3層になっている3層式の2種類のタイプがございます。
スマートな厚みの2層式はスタイリッシュに都会の風景にも自然と馴染んでくれるでしょう。
大容量の3層式は、ノートパソコンや書類などのかさばる荷物も簡単に収納することができます。

左:2層式
右:3層式



ダレスバッグは7/3より始まる日本橋高島屋S.C. POP-UP STOREから販売を開始します。ダレスバッグ初お披露目となります。皆様のお越しをお待ちしております。
それではまた、次回の投稿で。


※タンナー山陽は食肉の副産物の原皮だけを材料に、LWG(Leather Working Group)認証を基に生産した、持続可能な天然皮革を使用しています。
LWG(Leather Woking Group)について  
Thinking Leather Action~実は、革ってサステナブル。~ 

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