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TAANNERR新素材 『パラフィン帆布』について

みなさんこんにちは。
7月3日より始まる日本橋高島屋S.C.POP-UP STOREから、イレギュラーシュリンクとパラフィン帆布を使用したアイテムを限定先行販売します。
今回はそのパラフィン帆布についてお話しします。


パラフィン帆布とは
パラフィン帆布とは、帆布に蝋(パラフィン)を染み込ませて防水性を高めた素材です。そもそもの始まりは、帆船の帆を強化し防水性を高めるためにパラフィン加工が行われたとされています。
丈夫さと高い防水性から工業用として使われていた帆布ですが、近年では鞄や小物などアパレル業界でもよく見かけるようになりました。
それはパラフィン帆布が持つ、使い込んでいくとどんどんと柔らかくなっていく特性や、折り目がつくとチョークマーク(チョークで引っ搔いたような白いすじ)ができたりと、エイジング(経年変化)が楽しめるところが要因の1つではないかと推測しています。使い込んでいくことで変化し、自分だけのものになっていく楽しさ。革と通ずるところがありますね。




TAANNERRのパラフィン帆布
TAANNERRのパラフィン帆布は一般的なものとは少し異なります。
通常のパラフィン加工では、パラフィン(蝋)を溶かし生地(帆布)に浸透させます。しかし、TAANNERRは革に浸透させるための天然の脂(牛脚脂など)とパラフィンの混合物を浸透させています。この方法により、一般的なパラフィン帆布とは異なり、より柔らかく、少ししっとりとした手触りをしています。
この方法でつくられたパラフィン帆布も、エイジングを楽しんでいただける素材となっています。


タンナー山陽が独自に開発したイレギュラーシュリンクと、タンナーならではの技術によって生み出されたパラフィン帆布。ふたつを組み合わせた新アイテムのお披露目はもう間もなくです。コラムやSNSを通じてご紹介いたしますのでぜひお楽しみに。

それではまた、次回の投稿で。


※タンナー山陽は食肉の副産物の原皮だけを材料に、LWG(Leather Working Group)認証を基に生産した、持続可能な天然皮革を使用しています。LWG(Leather Woking Group)について Thinking Leather Action~実は、革ってサステナブル。~  

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