みなさんこんにちは、前回の記事
「TAANNERR(タァンネリル)に使用している革ができるまでの工程 ~ 入荷/水洗い/石灰漬編 ~ ①」
「TAANNERRに使用している革ができるまでの工程 ~ 鞣し/乾燥編 ~ ②」
をご覧になってからこちらの記事をご覧下さい。
06 . 仕上げ編
革の状態やその日の気候に合わせて微調整を行いながら、加工、仕上げへと進めていきます。
色合いや風合いなどを完成させる塗装作業です。
こちらの塗装作業は表面を保護し、見た目の美しさにも関わる大切な工程になります。
上記の作業後、革に上品な艶感を出す工程や、革の美しさをより引き立たせるようにアイロン掛けなどの工程をしていきます。
① バッグの革素材
裏側に天然オイルとワックスを染み込ませて、コシのある質感と理想の触感にしました。
❓ なぜ、表面ではなく裏側に天然オイルとワックスを染み込ませているのでしょうか。
その理由は、表面からだとその上に吹き付けた液が革と密着しにくくなり、塗膜剥離や色落ちが起きる可能性が高くなるから裏面に染み込ませているのです。
裏面に天然オイルとワックスを染み込ませていることで、表面に色移りしなくなる液を吹き付けることができ、服や手に色が移らなくする加工を施すことができています。
※山陽の革は本来の風合いを活かすために、必要以上の塗装や色落ち防止加工を行っておりません。
そのため、水漏れや摩擦等による色落ち・色移り・シミ・変色等起こる場合がございます。
② 小物の革素材
手に持つ物なので、経年変化を楽しめるよう水性仕上げをしており、動物性たんぱく質のカゼインを多く含んだ液を塗布しています。
動物性たんぱく質のカゼインを多く含んだ液の特徴とは、
熱と圧力を加えることで艶が出ることと、水がついた状態で擦ると色落ちしやすいという点です。
最終の仕上げで、磨くと艶の出るワックスを吹き付けます。
これを塗布することで肌触りをよくし、経年変化が楽しめ、かつ表面に膜を作り色落ち防止ができるようにしています。
こちらの仕上げをすることで、メンテナンスの時にクロスを使って磨くと綺麗な艶が出ます。
07 . 検査編
全体の工程の中で、鞣し後の検査、中間素材検査、製品検査と、大きく3度の検査を行い、
熟練職人の目と手や、品質検査室でのデーターに基づいた検査を行うことで製品化へと進めていきます。
記事では1部しか紹介できてませんが、
TAANNERRの革素材には20以上の工程を経て、沢山工夫をし、丁寧に仕上げられています。
また、別の職人の手によってこだわりの逸品へと、商品化まで全ての工程を国内で行っています。
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また次回の投稿で。